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六合を兼ねて都を開き八紘をおおひて宇と為むこと亦可からずや
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私は色々な縁で、何度か中国を旅したことがあるが、
中国人という民族についての思い出も意外に多いものである。
最も印象に残っているのは北京のホテルで朝食を食べるとき
のことで、ジュースを注ぐ機械でジュースを注いでいる中国人の
後ろで私がコップを持って待っていると、その中国人は不思議
そうに私をチラチラと見ながら立ち去っていった。その時私は、
この国には並んで順番を待つという習慣が存在しないのだと感じた。
この国は何でも威力で突っ込んだほうが問答無用に勝ちのようで、
一般的に並んで順番を待つべきと思われる場合でも、
割り込むどころか突っ込んできて、その独特な威圧感には
思わず後退りしてしまう。

私は桂林を旅行中に倒れて、普通のビジネスカーに点滅灯を
付けただけのような救急車で病院に搬送されたことがあるが、
その病院もひどいもので、最初はボロボロの一般的と思われる
病室に入っていたが、私が旅行保険に入っていた保険会社
の上海支社と連絡が取れたとなると、急にバスルームつき
のホテルのような部屋に移されて、それまで若い医者が
一人来ていただけだったが、急にベテランらしき医者が
何人も来て問診した。そして血液から脳波まで、検査という
検査は殆ど受けたのだが、その検査にいく途中も面白い光景
を見た。歩けるのに車椅子に乗せられて院内の検査場までいくと、
労働者の定期健診と思われる集団が検査場の前に集まっていた。
怒号と笑い声が飛び交い、まるで無作法者が集まった宴会場
のようだったのだが、検査場の中から看護士が出てくると一斉に
罵声をあびせ、私が車椅子で先に検査場の中に入ろうとすると一斉
に罵声を浴びせられ、私を連れてきた女性看護士と大声で罵りあい
が始まった。言葉がよく解らんから私は小さくなって固まっていた
が、もはや病院と思われる光景ではなかった。

以前、どこかの報道で、中国は外国人と中国人の待遇がまったく
違うというようなことを聞いたが、それは事実である。
国際空港などに行くと、公安らしき人間は中国人には大声で
怒鳴りつけるのだが、外国人には穏やかに対応しているように
感じる。単に言葉が通じないので向こうも緊張しているだけ
かもしれないが、そうでもないようである。
トルファンの鉄道の駅にいくと、中国人の平民が使う待合室と
裕福な中国人と外国人旅行者が使う待合室が入口さえ
完全に分かれている。
裕福な中国人と外国人が使う待合室は、入口がしっかり施錠
してあって、担当の者が列車のチケットをチェックして、
いちいち鍵を開け閉めしている。そこは、革張りの椅子や
絨毯が敷いてあったりと豪勢なつくりだが、平民が使う待合室
は酷いものである。

あと、以前NHKだったと思うけど、中国での玉(ぎょく)の
市場は景気がいいなどということを報道していたが、
去年に実際に玉を売っているウイグルの商店にいったら、
景気が悪いから半額でいいとして売っていた。店員に聞いたら、
「景気が悪く、我々は給料をもらえない」と嘆いていた。
それは商売のための芝居ではなかったようである。

最後に敦煌の絨毯屋で店員が言った言葉である。
「日本人なら信用できるから日本に輸送して代金引換でいいが、
韓国人は信用できないから先に代金を払ってもらう。」
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蘭龍王丸
六合を兼ねて都を開き八紘をおおひて宇と為むこと亦可からずや
HN:
蘭龍王丸
性別:
男性
職業:
高等学校生徒
趣味:
郷土史・民俗・武道・宗教・安全保障問題・国際問題・社会問題・超常現象
自己紹介:
幼いころ、「トラトラトラ」「二〇三高地」などの映画を祖母と見ながら、祖母は「先の戦争で国を守る為に戦って戦死した人達のことを忘れてはならない。」「戦争は絶対にいけない。」などと話をきき、無意識のうちにそう思っていた。しかし小学校の頃に読んだ「はだしのゲン」によって急激に左翼に転進。自分が日本人であるにも関わらずに日本人が嫌いになり、自暴自棄に陥った。そして中学に入って数年間はそういう思想は薄れたが、中学2年のときに読んだ何かの本に南京大虐殺についての記述があり、それが元で日本という国に関して関心を抱き、現代に至っている。
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